エンジニア、というよりも経営者の○ナニー

心斎橋のソニータワーにある、QUALIAのショウルームに行った。
大層なお値段のAV機器がごろごろと転がっていた。しかし、値段と機能がつりあっているとは思えない。
例えば、QUALIAトリニトロンテレビ(QUALIA 015)の画面は綺麗だったが、フルセット(本体、スピーカ、フロアスタンド)130万円の価値は見出せなかった。10万前後で売ってるブラウン管テレビは同じぐらい綺麗だ。
デジカメ(QUALIA 016)にしても、性能云々より前に小さすぎて使いにくい。
説明には「カメラとしてはある程度の大きさが必要なのかもしれません。しかし、我々は『小さい』というものを持ったときの感動をお届けしたい」
というような意味のことが書いてあった。自覚してるのね。
けどなあ、QUALIAブランドを立ち上げた時の崇高な思想(「妥協のないものづくりを見てもらって、ユーザに感動を与える」)とは、ずれてるような気がするなあ。本来の機能が感動の犠牲になったらあかんやろ。


そもそも、「値段は高いが技術がすごい」というので現代人を感動させようとする発想が時代遅れではないんだろうか。
「すごいはすごいけど、そんだけ高かったら誰でも出来るんちゃうの」と思ってしまう人は多いだろう。
例えばPSPが1台100万円だったら誰も感動しない。あれが1万〜2万だからみんな「すげえ」と思うのだ。