たまにはこういった話も.

10年ほど前,私は弓道部のK先輩が好きになった.
10年前の私は「自分に自信がない人」であった(今でも大してないけど)ので,K先輩に思いを伝えることは出来なかった.
私は自分に自信をもつために,そしてK先輩に認められるために,必死になって弓道の練習をした.
3年後,私は全国代表レベルには少し届かなかったが,少なくとも部内ではトップの弓道選手となった.


3年間である程度自信をつけた私は,K先輩に自分の思いを告げた.結果,惨敗.
私は3日間ひっくりかえった.


一ヶ月ほど前,K先輩と呑む機会があった.
「人が足らない」との話であったので,私の仕事場の後輩であるY君を連れて行った.


先週,私は大阪最後の夜をK先輩とY君と3人で朝まで飲んで過ごした.
たまたま二人きりになった時,K先輩に
「7年前の私は人を見る目がなかった.ごめんな」
と謝られた.


今日の朝,Y君からメールがあった.
「僕,K先輩とつきあうことになりました」


お祝いのメールを返しておいた.
心が平らなのが不思議.もっと嫌な気分になると思ってたのにな.