大日本人

を見に行った.
結論から言うとめっさおもろかった.


<以下,ネタバレ>
「全員が『何でこんなこと真剣にやらなあかんのやろう』と思っているのだが,誰も『やめよう』言い出せずにだらだらと続いている古い伝統」
というのが,この映画のテーマ.
表面上はみんなまじめにやっているのだが,心の奥では真剣でないのでお金を出し渋ったり儀式の手を抜いたりしている.
その手の抜き具合がリアル.


私は儀式関係のうるさい弓道部にいたので映画の登場人物の気持ちがよくわかる.
たとえば,弓道では座る際に跪座(「きざ」と読む)という特殊な座り方で座る.
足偏に危ういと書くだけあって,大変座りにくい上に足が痛くて長時間座れない.
弓道部に入った新入生は先輩に跪座を教え込まれるのだが,やってるほうも教えてるほうも「なんでこんなことやってるんやろ・・・」と思いながら真剣に教えたり練習したりしている.
この,なんともいえない「おまぬけ感」が映画を見ている間に私のなかでうまくシンクロして大爆笑してしまった.


吉本にもこういった「昔のしがらみでにっちもさっちもいかんようになった人」というのがいるんやろうなぁ