技術者のオナニー

梅田のソニーショールームRollyを触ってきた.


すごい.めっちゃよくできている.

  • 音がすごい.私はタイムドメイン社のミニスピーカを使っている.それよりずっと小さいにもかかわらず,遜色のない音が聞こえた.
  • 動きがすごい.Rollyは音楽にあわせてくるくる回ったりスピーカのふたを開け閉めして踊る.すげえ.
  • センサの使い方がすごい.Rollyは本体の設置の仕方(机の上においたり,持ち歩いたり)が変わる度に操作方法が変わる.傾きセンサで制御してるんやろうが,すげえ.

最後の項目に関しては「傾きセンサを付けたら誰でもできるんでないの?」と思う人も多いと思う.
しかし,それは事実ではない.
「ブツが傾いたらどう動くか」ということを考えることができる人はいる.
「センサの値を読み出して本体の動作を変える」というプログラムを書ける人もいる.
けど,「この二つを同時にやって全体的な調整を取りながらものを作れる人」というのは思うより少ない.
こういうことができる人がちゃんといて,なおかつ必要な所にちゃんとアサインされるのは一流企業の底力なんやなと思う.


こんな「展示会のデモ用」みたいな摩訶不思議物を39800円で量産するソニーはすごい会社や.
これだけすごい技術力を持っていながら現在元気が無いのは「展示会のデモ」をそのまま販売してしまう粗忽な所にあるのだと思う.


例えばRollyは音量を調節するためには本体を机に押し付けてぐるぐる回転させる必要がある.
1,2回する分には面白いからいいが,普段音楽聴くときに毎回こんなんしたくない.
無線リモコンで「ぴっ」と音量調節できたほうが便利.


踊る機能を削って操作用リモコンをつけて1万円安かったらもしかしたら買うかもしらん.
2万5千円安かったらゼッタイ買う.