道を間違えつつある爽やかガイ

現在,社長の書生のK君(特徴:ウエンツ系の爽やかガイ)の面倒を見ている.


彼にとある装置(以下,装置P)のソフトウェア設計をお願いしているのだが,大変使えない.
装置Pの動作の状態遷移図は作って渡しているのだが,それをうまくソフトウェアに落とせない.
いや,落としては来るのだが,状態遷移図の字面をそのままソフトウェアにしたようなブツを作ってくる.


そういった設計でも確かに動作はする.しかし,後から手を入れにくい.
私が彼に求めているのは「状態遷移図をそのままソフトウェアにしたもの」ではない.
そんなん,外注にやらせるわ.


私が彼に要求しているのは
「ソフトウェアのどこを改造しやすくするべきか」
「そのためにはどのようなデータ構造,手続きを設計する必要があるか」
を考えて,それを反映したソフトウェア実装仕様書を持ってくることを期待している.
何回か説明しているのだが,彼はそこらへんがわかっていないのか苦手なのかわからないが,やろうとしない.


K君が全くT(使えないの略)であるかというと,そういうわけでは全然無い.
コーディングがめっちゃ早い.本当に早いし,設計上の不具合をちゃんと指摘してきて直してくる.


だからソフトウェア会社に就職して,エンジニアになると非常に幸せやと思うんやけどなぁ.
才能がもったいない.
研究者になっても不幸やで.本人も不幸やし,K君に教えを乞う人も不幸や.