末端から分かる敗戦

奥さんが試験勉強中.
我が家には勉強机が無いのでファミレスへ移動.
私は付き合って読書.

太平洋戦争中に発売された女性誌掲載のレシピが紹介されている本.


戦争直前では
端午の節句に『鉄兜マッシュポテト』『軍艦サラダ』はいかが?男の子は大喜び!」
みたいな記事が載っている.勇ましい!


これが戦況が悪くなるにつれ
「米を節約するためにかぼちゃを食べよう!かぼちゃのおいしい食べ方!」
「国策炊き〜こうやって炊けばお米が増える!〜」(米に水を吸わせてから炊くと嵩が増えるという理屈.増えてない・・・)
というようなものになり,終戦直前には
「海水さえあれば家庭で食塩を作るのは案外簡単です!」
という記事が掲載されている.


この記事を書いた人はどういう気持ちで書いていたのだろうか.
「物がない世の中だが,世の中のお母さんに少しでも役に立つレシピを教えてあげなければ!」
という理念に燃えていたのだろうか.燃えてたんやろうなぁ・・・
悲惨も突き抜けるともはやコント.薄ら寒くなった.